
わたしは、1982年北海道大学医学部を卒業以来、整形外科医として診療を行ってきました。卒業後4年目に股関節外科を専門にすると決心してから四半世紀が過ぎました。その間には先天性股関節脱臼に対しての治療、小児の股関節手術、成人の骨盤骨切り手術や大腿骨骨切り手術を行ってきました。
2003年6月MIS(最小侵襲手術)、2004年8月ナビゲーションシステムを導入し、2005年からは人工股関節手術を専門に行うようになりました。MISとナビゲーションシステムによる人工股関節手術は、股関節疾患で悩む多くの方々に受け入れられました。これは、MISによって入院期間が短縮し、社会復帰が早くなり、術創が小さいので、手術を迷っている人の精神的負担が少なくなったためとわたしは思います。
年々、診察、手術を希望する方々が増え、診療するまでの期間がかなり長くなりましたので、2008年3月、札幌市南区真駒内に人工股関節手術を専門とする石部基実クリニックを開業しました。外来診察は石部基実クリニックで行い、手術は協力病院で行うシステムは、アメリカやイギリスで広く行われているものです。このシステムによって、より多くの方々に対し、より質の高い診療が可能になりました。
股関節の痛みで悩んでいる方々を一人でも多く、一日でも早く診療する、これがわたしの願いです。


1994年4月、昭和大学医学部整形外科学教室入局時より股関節疾患を専門としている主任教授の指導を受け、股関節疾患に携わって参りました。
2004年に年間約1000件の人工股関節手術を行っているAnderson Clinicに留学した際、外来診療のみのクリニックと手術を行っている病院が別の施設でありとても質の高い医療を行っていることがわかりました。このような外来と手術を別の施設で行う特化型のシステムは日本では導入されていなかったので驚きました。
大学病院在職中は股関節班のチーフとして多くの股関節疾患の患者さんの診療をして参りましたが、関連病院では整形外科一般の診療に携わっておりました。縁あって石部基実クリニックで診療の見学をした際、欧米式の診療システムがすでに札幌で導入されていることを知り驚くとともにぜひ勤務したいという気持ちが強くなりました。
その後何度か石部院長とお会いし、患者さんに対しての熱い想い、人工股関節手術を極めようとする修業僧のような姿勢に共感し、希望がかない2010年4月より石部基実クリニックに勤務することになりました。院長からは、三つの訓え「守」「破」「離」(「守」とは師の教えに従い、師の形を学び、我流に走ることなく、師の格に到達すること、「破」とは修練を繰り返し、師の格を自分のものにすることができたうえで、自分の特質を加えて変形しても良いということ、「離」とは師の格をこえて、自分なりの自由な創意工夫を加えてもよいということ)をアドバイスされています。
これは少林寺拳法を学ぶ上での段階とのことで、わたしも「離」を目指していく決意でおります。


